アクティビティのねらい・概要
ねらい
このアクティビティは、翻訳をする際に必要な知識・能力について考えてみる活動です。
この活動を通して、翻訳をする際に気を付けなければいけないことを考えられます。
概要
目標 |
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学生の日本語力 | 問わない |
その他の言語力 |
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所要時間 |
30分 |
おすすめクラス | コース前のブレインストーミングや、クラスのディスカッショントピックとして取り入れるのがおすすめ! |
手順
1.事前準備
- 【教師】翻訳をする際に必要な知識について、以下のようにハンドアウトにまとめておきます。(学生のレベル・言語背景によって、ハンドアウトの言語は変更してください。)
【翻訳をする際に必要な理論的知識の例】
- 二つの言語
- 二つの文化
- 二つの言語におけるテキストの種類:そのテキストの目的・機能(情報を伝える、説得させる等)や、そのテキスト内でどのような文体・語彙・表現が使われるかなどに関する知識
- 文法
- 翻訳の理論
- テキスト処理
- 翻訳するテキストの内容に関する専門知識
- 翻訳用のソフトウェア
- 地域の方言
- 文書化する技術
【翻訳をする際に必要な実用的知識の例】
- テキストを解読し、言語化する
- 締め切りを厳守する
- プレッシャーの下で作業をする
- チームで協力する
- 共感できる
- 倫理的配慮ができる
(Carreres 2018, p. 19~p. 20を参考に作成)
2. クラスディスカッション
- 【学生】翻訳をする際に必要な知識・能力について、ペア・グループで5つ考えます。
- 【教師】学生の意見をクラスで共有した後、ハンドアウトを配布します。
- 【学生】自分達のアイデアとハンドアウトの内容とを比べます。
- 【学生】最終的に翻訳に必要だと思われる知識・能力を5つ、一人ずつ書き出し、クラスで共有します。
参考文献
- Carreres, Á., Noriega-Sánchez, M., & Calduch, C. (2018). Mundos en palabras: Learning advanced Spanish through translation. Routledge, p. 19-p. 20
こんな先生・活動にお勧めです!
E
翻訳コース開始時のブレインストーミングとして取り入れたり、少し時間があったときのディスカッショントピックとして取り入れるのがお薦めです。
ディスカッションを媒介語で行う場合は、初級レベルでも行うことができます。
翻訳に興味を持っている学生向けに取り入れると効果的でしょう。