アクティビティのねらい・概要
ねらい
このアクティビティでは、日本各地のさまざまな「ありがとう」に触れることにより、日本語の多様性について学びます。
概要
目標 |
|
学生の日本語力 | 初級(A1、A2) |
その他の言語力 |
中級後半(B2)以上の媒介語が必要 |
所要時間 | 30分 |
おすすめクラス | 日本語の多様性を知ってもらいたいときに簡単に導入できる活動としておすすめ |
手順
ロードマップ

1.事前準備
- 【教師】NHK for Schoolの「にほんごであそぼ」中から授業で使用する方言の教材を選びます。
※今回は例として「方言で「ありがとう」1」を取り上げます。
2025年3月現在、以下のような教材があります。
- 方言で「ありがとう」1:各地のお国言葉で「ありがとう」山形~鳥取~沖縄
- 方言で「さようなら」1:各地のお国言葉で「さようなら」京都~広島~山形~福岡
- 方言で「さようなら」2:各地のお国言葉で「さようなら」京都~栃木~愛媛~福岡
- 方言で「さようなら」3:各地のお国言葉で「さようなら」京都~愛媛~山形~広島~福岡
- 方言で「ひさしぶり」1:各地のお国言葉で「ひさしぶり」1 宮崎~三重~愛知~福岡
- 方言で「ひさしぶり」2:各地のお国言葉で「ひさしぶり」2 愛媛~三重~福岡~愛知
- 方言で「ごめんください」1:各地のお国言葉で「ごめんください」岩手~栃木~福岡~広島
2. 多様な方言に触れる
- 【教師】日本地図を使って、動画に出てくる地域がどこかを確認します。

- 【教師】『方言で「ありがとう」1』の動画を2度ほど流します。「ありがとう」というときにどのような表現を言っていたかを書きとらせます。
- 【学生】ペアになり、自分たちが聞き取ったものを見せ合います。
- 【教師】スクリプトを見せて、多様な「ありがとう」を紹介します。

- 【学生】自分の知っていることばで「ありがとう」というときに地域差があるかを話し合います。
3.日本語の方言区画の紹介
- 【教師】(時間があれば)日本の方言区画について簡単に紹介します(国立国語研究所 1993, p. 21)。

教師は以下のようなことを簡単に説明できます。
- 日本語の方言は大きく分けて、本土方言と琉球方言にわけられる。(※一般的に受け入れられている東条操(1954)の方言区画によるものです。)
- 本土方言は、さらに東部方言・西部方言・九州方言にわけられる。
- 現在は、琉球方言は琉球諸語と呼ばれることが多い。
- 【教師】先ほどみた動画の地域のことばが、どこの方言かを確認します。
4.ディスカッション
- 【学生】(時間があれば)以下の2点について簡単に話し合います。
- 自分たちの知っている日本語話者で方言を話す人はいるか。いる場合、どのような表現を使っているか。
- 自分たちの知っていることばでどのような方言の違いがあるか
参考文献
- 国立国語研究所 (1993) 『方言と日本語教育 (日本語教育指導参考書 (20)) ) 国立印刷局
- NHK for School『にほんごであそぼ』https://www.nhk.or.jp/school/kokugo/nihongo/(アクセス日:2025年3月18日)
こんな先生・活動にお勧めです!

M
学生に日本語の多様性について知ってもらいたいときにおすすめです。30分ぐらいで導入できるので、時間に余裕があるときなどに導入してみるのはいかがでしょうか。