日本語と母語で読み聞かせをしよう

アクティビティのねらい・概要

ねらい

このアクティビティでは、母語でお気に入りの絵本を、日本語と元の言語を組み合わせてクラスメイトに読み聞かせます。

どの場面を選ぶか、どのキーワードを元の言語のままにしておくかといった伝えたいメッセージに応じて読み聞かせをする、自由度の高い活動になっています。

概要

目標
  • クラスメイトのレベルに応じたことば選び(文体、表現)で翻訳・読み聞かせができる
  • 場面選択やキーワード選択の意図を説明できる
学生の日本語力 中級(B1)以上
その他の言語力

学生が選択したオリジナルの本が読めるとなおよいが、必須ではない

所要時間 2時間
おすすめクラス 読書が好きな学生・成年向けの語学クラスで、小さなプロジェクトとして取り入れるのがおすすめ!

手順

ロードマップ

1.事前準備

  • 【教師】教師自身に思い出深い絵本や物語を選んでおきます。

※図書館から借りてくるなど、実際の本を準備するとなおよいです。

  • 【学生】幼少期に好きだったなど、思い出に残っている母語の絵本を選んでおきます。特にない場合、その国・地域で有名な絵本を選ぶようにします。(宿題)

2. ウォーミングアップ: 絵本を日本語に翻訳する

  • 【教師】授業の流れを説明します。
  • 【教師】教師自身が好きな絵本を見せます。あらすじと好きな理由も説明します。
  • 【教師】特に好きな場面を選び、日本語で読み聞かせます。短い物語なら、全て読んでいいでしょう。

※学生は座席を半円に配置したり、絵を見ながら聞き取れるよう席を移動したりすると、普段と異なる教室環境となり、わくわく感が増すでしょう。

  • 【学生】読み聞かせたい場面を選びます。教師は授業時間に応じてページ数や読み聞かせ時間を調整・指定します。
  • 【学生】原文のまま読み聞かせたいキーワード(単語、フレーズなど)を選びます。
  • 【学生】選んだ場面を日本語に翻訳します。

※クラスメイトに適したレベル=聞く相手に配慮したレベルの日本語に翻訳するよう気を付けます。

3. タスクの提示:日本語で読み聞かせをする

  • 【教師】以下のタスクを提示します。

好きな物語をクラスメイトに読み聞かせましょう。キーワードは原文のまま読みましょう。

  • 【学生】それぞれ読み聞かせの練習をします。(本の見せ方、話し方など)
  • 【学生】グループ(3~4人)になり、それぞれ選んだ本を実物またはオンライン上で見せ、①あらすじ ②好きな理由、を話します。

※あらすじをしっかり説明し、聞いている人が物語の流れを理解したことを確認してから次のステップに進みます。こうすることでキーワードや物語の世界により集中できるでしょう。

  • 【学生】日本語で読み聞かせをします。日本語訳は見やすいよう絵本の裏にクリップなどで留めておいてもいいでしょう。

5. 振り返り

  • 【聞いていた学生】以下のような質問に対して話し合います。
  1. キーワードの意味を当ててみましょう
  2. 感想を話してみましょう
  • 【読み聞かせをした学生】その場面とキーワードを選んだ理由を話します。

※グループ内の学生全員が順番に行います。

参考文献

こんな先生・活動にお勧めです!

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この活動では、学生が幼少期によく読んでいた絵本を日本語に翻訳し、ほかの学生に読み聞かせをします。メインの活動は読み聞かせなので、翻訳箇所は一場面のみとします。読み聞かせたい場面選択や原文のまま読みたいキーワードを学生自身に選んでもらうことで、聞き手に伝えたいメッセージを学生それぞれが熟考し表現する機会となります。