日本の物語のキャッチコピーを考えてみよう

アクティビティのねらい・概要

ねらい

このアクティビティでは、日本の物語のキャッチコピーを考えます。他の人にメッセージを効率よく印象的に伝えるにはどうすればいいかを考えることができます。

概要

目標
  • 絵本のメッセージを自分なりに読み取ることができる。
  • 他人に訴えかけるような効率的なメッセージを考えられる。
学生の日本語力 中級(B1以上)
その他の言語力

中級後半(B2)以上の媒介語が必要

所要時間 90分
おすすめクラス 大人・成人向けのクラスで考えさせるタスクとして取り入れるのがおすすめ。

手順

ロードマップ

1.タスクの導入

  • 【教師】タスクを導入します。

キャッチコピーとは、読む人の目を引くために、短く心に残るように書いた文のことです。
日本語の物語が映画になり、あなたの国や地域でも公開されます。
その映画を自分の母語で宣伝するために、ポスターに使うキャッチコピーを作ってください。

  • 【教師】桃太郎のあらすじを簡単に説明します。
  • 【教師】「桃太郎」を映画化した際に、宣伝用ポスターに使えるキャッチコピーの案を、学生の母語でいくつか示します。

【キャッチコピーの案(英語の場合)】

  • Every legend starts somewhere. This one starts in a peach.
  • When darkness rises, an unlikely hero emerges.
  • One boy. Three allies. And a mission that will change everything.
  • This summer… the peach strikes back.
  • Japan’s classic folklore reimagined for the world.

  • 【学生】自分はどのキャッチコピーが一番いいと思ったか、その理由を話し合います。
  • 【学生】映画のキャッチコピーを考える際に必要なことを話し合います。

キャッチコピーに必要な要素の例として以下のようなことが考えられます。

  • 短く、リズムがよく、簡潔であること
  • 作品の「核となるテーマ」が伝わること
  • 観客の感情を刺激すること

2. 物語の分析

  • 【教師】日本語の物語の中から一つ選び、クラスで読みます。
    ※必要な場合は、日本語の物語と翻訳版のどちらも読みます。

2025年11月現在、以下のようなサイトで日本の物語にアクセスできます。

  • 福娘童話集
    日本の昔話を中心に紹介されています。翻訳されている物語も複数あります。
  • 多言語絵本の会 Rainbow
    日本語の絵本を音声付で読めます。複数の言語に翻訳されています。
  • 絵本ひろば
    オリジナルの絵本が多数紹介されています(日本語のみ)。

※学生の興味に合わせて、日本の映画やマンガを選ぶことも可能です。

  • 【学生】その物語で一番伝えたいメッセージは何かを考えます。

3. キャッチコピーの考案

  • 【学生】母語でキャッチコピーを考えます。
  • 【学生】クラス全体に自分のキャッチコピーと、そのキャッチコピーにした理由を説明します。
  • 【教師】学生の考えたキャッチコピーを一覧にします。学生は、一番いいと思ったキャッチコピーに投票します。

参考文献

  • 野原佳代子(2014). 『ディスカッションから学ぶ翻訳学 トランスレーション・スタディーズ入門』三省堂.

こんな先生・活動にお勧めです!

 

キャッチコピーを作るためには、自分なりにメッセージを読み取り、短く簡潔に表現する必要があります。この活動を通して、学生は、日本の物語を解釈し、宣伝目的でどのような表現が効果的かを考えることができます。中級以上がおすすめですが、タスクなども母語で導入することで、初級レベルから実施することも可能です。