アクティビティのねらい・概要
ねらい
このアクティビティでは、世界や日本の「○○の日」を学んだあとに、学生オリジナルの「○○の日」を考えます。学生は自分の文化にある祝日や記念日について説明したり、他の文化について知識を深めたり、想像力を働かせたりすることができます。
概要
目標 |
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学生の日本語力 | 中級(B1)以上 |
その他の言語力 |
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所要時間 | 1時間 |
おすすめクラス | 想像力を使うタスクが好きなクラスでプロジェクトとして行うのがおすすめ。 |
手順
ロードマップ
1.事前準備
- 【学生】宿題として、自分の文化の「○○の日」を調べてきます。
- 【教師】世界中の「○○の日」を調べておきます。この時、学生の出身地域以外からの祝日・記念日を選ぶようにします。
例えば、以下のような「○○の日」があります。
- ニュピの日(インドネシア、3月中旬~下旬頃):外出してはいけない日
- メロンの日(トルクメニスタン、8月2日):メロンのイベントを行う日
- プリンセス・クヒオデー(ハワイ、3月26日):王子の誕生日を称える日
- 死者の日(メキシコ、11月1~2日):死者を明るく迎えるお盆のような日
- 先生の日(ベトナム、11月20日):教師に感謝の気持ちを伝える日
2024年12月現在各国の記念日をまとめたサイトには以下のようなものがあります。
- 【教師】日本の祝日(敬老の日、文化の日など)もいくつか調べておくといいでしょう。
2. ウォーミングアップ①:世界・日本の「○○の日」クイズ
- 【教師】事前準備で調べてきた、各国の「祝日・記念日・○○の日」を紹介し、日にちや由来、その日に行うことなどをクイズ形式で出します。ヒントをあげながら行ってもいいです。
3. ウォーミングアップ②:「○○の日」シェアタイム
- 【学生】宿題で調べてきた、自分の文化の「○○の日」をグループでシェアします。
- 【学生】クラスメイトが紹介した「○○の日」について気になったことを質問します。
※シェアするとき、グループが理解できる言語ならどの言語で話してもいいです。
4. タスクの紹介
- 【教師】以下のタスクを紹介します。
オリジナルの「○○の日」を作りましょう。いつか、どんな日か、具体的に何をする日か、どんな意味を込めたいか、考えてください。○○は、日本語でも、好きな言語でもいいです。
- 【学生】タスクの通り、「○○の日」のアイディアを考えます。(ワークシートを使用)
- 【学生】グループでオリジナル「○○の日」をシェアします。聞いている人は気になったことを質問します。
- 【学生】グループの中で気に入ったオリジナル「○○の日」を一つ選んで投票します。
- 【教師】集計して、各グループで一番に選ばれた「○○の日」を発表します。
※人数が少なければ、紙にグループ番号と投票したい「○○の日」を書いてもらって、集めてもいいでしょう。
- 【学生】選ばれた学生はクラスの前で発表、説明します。聞いている学生は気になったことを質問します。
参考文献
- Lifelong Learning Programme (2015). Activities to Support Multlingualism at School. Teacher’s Guide How to Motivate Children to Use Languages. A2 “Let’s go on my holiday” Retrieved from skolapelican.com/wp-content/uploads/2015/05/Activities-to-support-multilingualism-at-school.pdf.
こんな先生・活動にお勧めです!
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オリジナル「○○の日」を作る活動を通して、日本語での表現力がつきます。またそれぞれの国にある祝日や記念日を知ることで他の国で大切にされていることについて想像を膨らませたりすることもできます。創作活動が好きなクラスでおすすめです!